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GigE Vision® カメラ側IPコア

機能概略

産業用カメラインターフェースGigE Vision® V2.0準拠のIPコアです。
GigE Vision®はイーサネットケーブルを使用し、規格では1000BASEまでの対応となっているため、転送レートは1Gbps弱と比較的低速ですが、安価で広く普及しているイーサネットを使用できるため、ケーブルコストが低く、また、受信側PCにイーサネット機能が搭載されていれば、フレームグラバが必要なく、システムコストが低く抑えられます。各社が独自に10GBASEへの対応なども行い、高速転送にも対応できるようになっています。
ケーブルは銅線で100mまで、光だと数百～数十kmも伸ばせるので、カメラ設置場所から映像取り込み用PCを離すことができ、機器設置自由度が向上します。
デマンドクリエイション社製GigE Vision® IPコアは高速転送が必要な画像送信機能をハードウェア化し、その他低速な処理はFPGA内プロセッサのファームウェアで処理します。ファームウェアライブラリはCソースコードで提供され、必要に応じ、機能の変更や追加が行えます。
本IPでは、GigE Vision® 2.0で採用されたPTP/IEEE1588に対応しています。この機能は特殊な外部イーサネットPHYやMACを必要としません。本IPにてPTP用のハードウェア/ファームウェアライブラリが用意され、安価なFPGAやイーサネットPHYでPTP機能が実現できます。

特徴

GVCP機能：主要必須機能のほか、PACKETRESEND, PENDING, ACTION, EVENTに対応
GVSP機能：主要必須機能のほか、Chunk Dataに対応
単一コアで100/1000/2.5Gもしくは5/10G、および25Gに対応
PTP/IEEE1588に対応。ファームウェアはスレーブだけでなく、簡易マスターにも対応。弊社環境ではネットワーク高負荷時でも時刻のずれは50nS以内
最小フットプリント：Cyclone® V Eで約7500ALMs。Artix®-7で約7000Slices。（プロセッサ、イーサネットMAC、フレームバッファ等を含む)
実際にGigE Vision®カメラとして動作するリファレンスデザインが付属
リファレンスデザインはGigE Vision®の認証に必要なValidation Toolのすべての項目にパス
その他要望によりカスタマイズ可能

カメラ側IPブロック図

対応FPGA